僕は、ついてゆけるだろうか…君のいない世界のスピードに
こんばんは。
…いや、もう“おはよう”と言った方がいいかもしれませんね。
現在、午前4時25分。僕は今ベッドの中で、羽毛毛布を頭までかぶせて、ちまちま指を動かしながら、せっせとiPhoneから文章を紡いでいます。
最近はめっきり寒くなって、途端に年末だなーと感じさせられます。
ちなみに、今日の晩ご飯は“豆乳鍋(?)”でした。個人的におでんを除けば、一番好きな鍋です。寒いなー…鍋が食べたいなー…と思っていたところだったので、いつもの倍は美味しく感じました。普段はなかなか話さないことも、鍋を囲んだらなんだか話せる気がしますよね〜。アレは何でなのだろうか。鍋パワー恐るべし。
ところで今日はたくさん寝て、たくさん食べて、映画を見て、M-1を見て、また映画を見た一日でした。好きなことしかしてないですね。本当はやらなくちゃいけないことがたくさん積み重なっているのですが、昨晩飲んだせいか、なんだか妙にやる気が出なくて、100%きっぱり、ダラダラと休むことにしました。
ただのおサボりではありません。戦略的撤退と言うやつです。これもある種の戦略なのです。
ダンスは踊れませんが、“逃げるは恥だが役に立つ”と言った具合ですね。良いことわざです。皆さんもたくさん撤退しましょう。3歩歩いて2歩下がる理論で。
先述したように、僕は今日、というかさっき映画を見たのです。『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』という作品です。
リリー・フランキーさんが自らの半生を綴った自伝小説を元に作られた映画で、オダギリジョーさんや樹木希林さんなどが出演されています。僕ももし自分の人生を映画にするなら、自分役はオダギリジョーさんがいいなあ…。
とてもいい作品でした。途中までボク(主人公)は堕落しまくっているし、オトンは家庭を省みないし、オカンだって女手一つで息子を育て上げるのは当然、楽ではありません。しかし、それでも、彼らには“愛”がありました。
人間としては半人前でも、何も持っていなくとも、そこには“愛”と長年育まれた“絆”がありました。
僕は常々、思うのですが、人間なんてきっとたいした生き物ではないのです。そこに大人や子供の差などなく、総じて人間はたいしたことのない、頭が悪くて、そのくせずる賢くて、弱くて、自分のことを賢いものだとばかり考えている、自己中心的な生き物なのです。
しかし、だからこそ、弱くてバカだからこそ、人は美しく、優しくなれるのかもしれません。失敗や後悔、辛い経験をした人間は皆、総じて優しく強いはずです。人は刀のように、打たれれば打たれただけ、強く、優しい人間になれると僕は信じています。
時に、堕落しようとも、時に、家族を省みずとも、彼らの奥底には大きな優しさがあったのです。いわゆるツンデレってやつですね。それも無自覚の。
そんな彼らの不器用で寄り道だらけの人生を見ているうちに、今、自分が抱えている悩みや不安なんてきっと大したことないのだと、そしてもし万が一、大したことがあっても、きっと何とかなるのだと、そう思いました。思わされました。
よくよく考えてみると、僕は家族におんぶにだっこでようやく今の生活ができています。学生だからいいのだと言われますが、それでも本当にありがたいことだと思います。
この恩(?)はちゃんとした大人になってから、十二分に返していきたいものです。鉄は熱いうちに、親孝行は早いうちに。
人は刀のようなものです。子供のうちはずっと、親の鞘で守ってもらっているのです。
一人前になるまでは、たくさんの工程と時間がかかります。熱しては打って、叩いて、冷ましてを繰り返し、出来上がった形からさらに研いで、薄く、鋭くしていきます。親にはたくさん叱られた方が、甘やかされるよりずっといいのだと、最近になってしみじみ思います。そこにこそ愛があるのだから。
一人前になったときに、社会に放り出されたときに、立派な刀であれるように。
叱られたことがなければ、失敗したことがなければ、残念ながら人は優しくなれません。そういう意味では、僕は“性悪説”派ですね。ただし、それでもいい人間というのはいるもので、そういった人たちは経験に裏打ちされた“優しさ”を持っているのです。
人は確かに、生まれながらに優しくはないのかもしれない。持ち合わせた本質は“悪”なのかもしれない。しかし、たとえそうだとしても、優しくなれるのです。“愛”を持った人間になれるのです。
オカンとボク、そして時々現れる優しいオトンのように。
善か悪か、どちらを信じればいいのかわからなくなって、辛いときも当然ありますが、とりあえず僕は、僕自身に関しては、決して完璧でなくとも、正しい大人でなくとも、優しい人間に、優しい大人になりたいなと、なんとなーーく思うものです。
……なんちって。全部テキトーです。
作品の視聴期限が23日までだったので、急遽、見たのですが、たまには邦画もいいですね。
この世には、いい作品がある。たったそれだけのことで、救われた気分になる。
…なんちってね。阿良々木くん風。
P.S.
早いもので25日で僕も21歳になります。
21回目のクリスマス。そして誕生日。
プレゼントがあるのなら、オシャレで可愛いメガネが欲しいです。誰がくれないかな…。